ユメミと天上界をアクト危機から救ったムント。しかし、己の野望のために動き始める天上界は彼の手に余るものとなった。再び混乱を沈めるためにユメミの召還を求めるリュエリだが、ユメミと同じようにムントもまたユメミの記憶を垣間見、彼女の孤独と脆さを知ってしまっていたためそれを拒む。
ムントの接触から1年半たったユメミは、先述の夏の出来事を心よりも記憶で蘇らせるようになっていた。当時の興奮は落ち着き、彼女の中で一つの区切りを見せていた。ユメミはムントの存在を信じ、密かに再会を望んでいる。天上界の危機を感じたユメミは進んでムントを救いたいと決心する。
ユメミの幼なじみでクラスメイト。ユメミの心が変わり始めたことに気づき、次第に自分の元から離れていく不安を感じる。ムントの存在に、友人を盗られるという嫉妬心がユメミへの幼い独占欲となり、天上界へと引き寄せられていくユメミをつなぎ止める現実の存在となる。
ユメミの幼なじみでクラスメイト。彼女自身強い意志を持っており、まっすぐに進む意味を形としてユメミやイチコに見せることも多い。言葉少なに意を突き、ある意味一歩引いた位置から状況を見つめている。
ユメミ達の同級生。非常に頭が良く現実派で性格的には堅実かつ日和見な部分が大きい。イチコには頭が上がらないところもあり、実家が神社。
天上界のどの国にも属さない局外者。勇猛果敢でありながらニュートラルな立場で天上界の行く末を見つめる。アクトを呪いに換え使うため呪いの魔人とも呼ばれる。
ガスの弟子の少女。ガスを慕い、彼の良き理解者として彼とともに行動している。ガスに対しては絶対的な信頼を置いており、どこか安楽的なところがある。
ムント直属のアクトによって予見を行うことの出来る魔女。長い間、ムントの姿を見てきたこともあり、再び訪れた天上界の危機に対し的確に指示をし、以前と変わらずムントを介助する立場として冷静な判断を下す。
常にリュエリの傍で彼女の予見の姿を見ている見習い予見師。リュエリのことを他の誰よりも尊敬し、敬愛している。言葉少ななリュエリに対し、よく話すトーチェは率直に状況に対する意見を述べる代弁者。
連合国の将軍として軍の最高峰にたつ。過去より積み上げた戦績と叡智により、指揮官と参謀の才能を兼ね合わせた逸材。天上界の危機が救われると己が信念の元、過去の技術とムントが呼び込んだアクトの力で次の行動を開始する。
理知的な天上界エンダ国の将軍。自国の中でも数指に数えるほどの実力者。連合国に所属して過去に魔導国を攻め入ったが、アクト回復により変わる戦局にエンダが脱連合を決意。他国を攻める立場から、自国を護る立場へと変化していく。