鐘玉の入院先にやってきた鳳梧は、命を懸けてあだ討ちをした鐘玉を心配するが、鐘玉に「母のようになりたくない」と別れを告げられてしまう。一方の易家では、易書業（イー・シューイエ）と寄徳を失った燕秋と寄漁が南京に引っ越し、暗殺に関わった鐘秀が外出禁止処分に。後日病院を再訪した鳳梧は、鐘玉が行き先を告げずに転院してしまったことを知る。

戦地で消息を絶っていた鐘傑が易家に帰宅する。母や姉妹と喜びの再会を果たすが、別れた阿媛への態度はぎこちない。戦況は悪化し、第二次上海事変が勃発。上海租界には戦火を逃れた大勢の難民がなだれ込み、鐘玉は沈彬と共に米の買い付けや寄付集めに奔走する。そんな中、イギリス大使と鳳梧を乗せた公用車が日本軍に襲撃され…。

鳳梧は外出した際に襲撃され、肺に銃弾を浴びて入院する。一方、敵国の密偵を捜している汪剣池は、外交部の傅司長が愛人の蘇茵を囲っている屋敷に目を付ける。傅は愛人宅の料理人から唐鳳梧死亡の情報を得るが、蘇茵は複雑な心境を隠せない。その晩、傅が仲間たちと祝杯をあげていると、汪剣池と共に思わぬ人物が乱入してくる。

空襲でケガをした鐘玉は、助けてくれた沈彬のプロポーズを受け入れる。負傷者に囲まれた阿媛は憔悴して鐘傑に泣きつくが、「強くなれ」と冷たく言われてしまう。廃墟と化した星華百貨店を前に鐘霊と鐘玉は再建を誓い、遅れてきた鐘秀と共に、瓦礫の山から金庫を探そうと立ち上がる。その頃前線では、維安が軍の進退に苦慮していた。

易家の人々は屋敷の庭に隠されていた財産を巡り話し合い、瑩如は鐘玉に分与を任せる。鐘玉は平等に分割し、自分は星華の再建に使うと宣言する。鐘傑は財産よりも武器を欲しがるが、瑩如に危険だと止められる。翌朝、難民送還用の名簿を手に入れるため南市区を訪れた鐘玉は鳳梧と再会し、国際赤十字が進める秘策について話を聞く。

阿媛は自宅を訪ねてきた姉の阿鳳（アーフォン）に、アヘンを断つための療養所に行くよう促すが、阿鳳は聞く耳を持たない。その足で鐘傑の働く病院へ向かうと、鐘傑が清芬からのプロポーズを受け入れ、周囲に祝福されるところを見てしまう。一方、安全区の鐘玉は、鳳梧に何度も嘆願するが家に帰してもらえず、砲声におびえながら夜を過ごす。

阿媛は気持ちを押し殺し、鐘傑と清芬の婚約を祝福する。鐘秀は阿媛を心配して安全区の鐘玉を訪ねるが、そこには元気な阿媛の姿が。阿媛は安全区の宣伝映画に出演を決めたところだった。鳳梧たちは租界で難民救済のイベントを開催し、易家の人々も協力する。鐘玉は鐘霊の用意した車で逃げ出そうとするが、車は予想外の場所に到着し…。

陸培（ルー・ペイ）は鐘秀とデートを重ねながら、秘密裏に敵国人の暗殺に動いていた。一方、易家の地下で療養中の汪剣池は、部下に暗殺命令を下しているところを目撃され、瑩如の怒りを買う。瑩如は居合わせた鐘傑にも危険な活動を控えるよう訴え、涙ながらに清芬との婚約を急かす。鐘傑は瑩如を安心させるため、婚約式を開くことを約束する。

維安の帰還に喜ぶ鐘霊だったが、維安は香港で偶然出会った寄漁母娘と一緒で、態度もよそよそしく変わっていた。国民党からも離れたと言い、ねぎらう鐘霊にもつらく当たる。瑩如は汪剣池から維安が戦地で惨敗したいきさつを聞く。そんな中、物資不足で治安の悪化した租界では、星華の宋（ソン）支配人が追い剥ぎに遭い、易邸に逃げ込んでくる。

維安は星華百貨店の営業再開パーティーにも姿を現さない。パーティーから帰宅した鐘霊は、部屋のドアが開かないので鍵師を呼ぶ。鐘秀が心配してやってくると、部屋から着衣の乱れた寄漁が現れ、屋敷内は騒然となる。燕秋が寄漁をかばってわめき散らす中、鐘玉は母娘の荷物をまとめて庭へと追い出すが、そこに維安が現れ…。

鳳梧からナイトクラブで難民が働いていると聞いた鐘玉は店に向かう。するとナイトクラブの奥にはカジノが開設され、アヘン窟ができていた。裏切りを知って激怒した鐘玉は、沈彬に婚約指輪を返し、ビジネスの関係も断ってしまう。一部始終を見ていた鳳梧は、鐘玉と沈彬の仲を裂いたことを認め、改めて鐘玉への想いをぶつける。

鐘霊は離婚協議書への署名を求めて維安に詰め寄る。維安と寄漁の関係が嘘だと見抜き、全て知ったうえで離婚を迫る鐘霊に、維安は本当の目的を白状し、復縁を求める。一方、女優として活動する阿媛は鐘玉を訪ね、劇場に敵国の妨害が入り、人気作品が上映できないと訴える。鐘傑はそんな阿媛にアドバイスを送り、励まそうとする。

安全区で蘇茵の怪しい動きを追及しようとする鐘玉だが、鳳梧が間に入って取りなし、事なきを得る。数日後、易家は美術品のチャリティーバザーを開催するが、会場に傀儡政権の参事となった傅の正妻が現れ、夫捜しの騒ぎを起こす。そんな中、バザーに参加していた鳳梧の前に正装の蘇茵が現れ、自分が密偵だったことを明かす。

阿鳳と清芬はひそかに計画していた少将暗殺を実行し、ナイトクラブで大規模な爆破事件を起こす。鐘傑は清芬を救えなかった自分を責めるが、阿媛に説得されて共産党の本拠地である蘇中（そちゅう）へと向かう。同じ頃、鐘霊と維安は“76号”と称される特務機関に呼び出され、鷹司に疑いをかけられる。捕らえられた汪剣池は維安を告発するが…。

敵国と結託した沈彬は、易家の銀行口座や貸金庫を差し押さえ、財産を全て奪ったことを告げる。沈彬は易邸も手中に収め、家を失った３姉妹に温情として薪小屋を与えるのだった。２人の使用人と共に薪小屋へ居を移した３姉妹は、戦況も影響し、食事の確保さえ難しい状況に。鐘秀は仕事を探しに行くが、面接で断られてしまう。

鐘秀が誕生日に薪小屋で落ち込んでいると、鐘霊は苦心して作ったケーキで、鐘玉は修理したバイオリンで鐘秀を元気づける。年越しの夜、裁縫の作業をする鐘霊と鐘秀に、鐘玉は店舗の契約書を見せる。鐘秀は店を“星華”と名付け、百貨店を再建しようと意気込む。だが服飾店・星華が開店を迎えた日、鐘玉の前に沈彬が現れる。

ふぐ料理を食べ始めた人々が次々に倒れ、鷹司は異変に気づく。鷹司は調理をした鐘霊を殺すよう指示を下すが、その瞬間に屋敷の明かりが消され、易家の使用人たちが反撃に出る。姉妹は暗闇に紛れるが、邸内に隠れていた鐘秀が鷹司に見つかり、捕らえられてしまう。鷹司は鐘秀を人質にして、鐘霊と鐘玉を誘い出そうとするが…。

ゲームの世界で第三王子のキャラになりきり、林錚錚（リン・ジェンジェン）のことも思い出せないとしゆう。一方、彼を救出するためゲームに参戦した林錚錚は、第三王子の妃・林真児（りんしんじ）という自分のキャラをうまく演じ始める。ところが、林真児のキャラ設定は夫・としゆうの暗殺を企む悪役だった！　そこで慌てて新たな暗殺計画を阻止しようとした彼女は…。

林真児（りんしんじ）は冷たかったとしゆうの態度がなぜか優しくなって喜ぶが、それはただの演技だった!? 彼は浣月国の公主との政略結婚を断るため夫婦円満のふりをしていたのだ。一方、林真児はゲームを終わらせとしゆうを現実に連れ戻すには彼を王に即位させるミッションをクリアしなければならず、まずは彼を太子にすべく奮闘を始めるが…。

としゆうを溺愛する叔母の長公主から離縁状を書くよう迫られた林真児（りんしんじ）はとっさに妊娠したとウソをついてしまった！　すると、としゆうは共寝した覚えもないのに彼女に言いくるめられ、さっそく子供の名前を考える親バカぶりを発揮する。一方、としゆうの妹・としがは街で出会った美男子・さいけんに同情し彼の琴を高値で買い取るが…。

としゆうとデートに出かけた林真児（りんしんじ）。眺めのいい場所で彼と一緒にスマホで音楽を聴き、ロマンチックな雰囲気に乗ってついに彼とキス！　でも、現実世界でのファーストキスを思い出し感傷的になってしまう。その後、としゆうは妹を騙した詐欺師のさいけんを懲らしめるため街へ。美女・ぼようせんげつを騙そうとしていたさいけんを見つけると…。

としゆうが好きな音楽を続けながら即位できる方法を探す林真児（りんしんじ）は耳寄り情報をキャッチ！　ちょせい王がげん日国との和睦のために琴譜「緑綺賦」をほしがっていて、折しもその持ち主である崔（さい）閣老が腕比べの音楽会を開催するというのだ。これをとしゆうに手柄を立てさせる絶好のチャンスと考えた彼女は、一緒にその音楽会に乗りこんで…。

腕比べの音楽会でとしゆうは才能をアピール！　予期せぬ妨害を受けながらも林真児（りんしんじ）の力を借りて勝ち進み、1回戦は自作のギターで甘い弾き語りを披露、2回戦は円陣となった12個の太鼓の音を見事に聴き分ける。一方で、林真児はとしがと崔府にあるはずの「緑綺賦」をこっそり捜索。すると、思いがけない人物に出くわして…!?

腕比べの音楽会を見事に優勝したとしゆう。崔（さい）閣老とさいけんの仲直りにも一役買ったことで、林真児（りんしんじ）は「緑綺賦」がもらえると喜ぶ。一方、「緑綺賦」が崔閣老の屋敷に隠されていること知ったとしせいは手下を使って盗み出そうとするが…。「緑綺賦」を守ろうと林真児はとしゆうと火事で燃え上がる書斎に飛びこんで…。

病床の祖母のために「緑綺賦」を譲ってほしいというげん日国の王子・李長秀（りちょうしゅう）の頼みを聞いたとしゆうはあっさりと「緑綺賦」を渡してしまう。これを阻止しようとしていた林真児（りんしんじ）の苦労は水のアワに…。怒りが爆発した彼女はとしゆうと大ゲンカになり倒れてしまう。目を覚ました林真児の前には、妊娠が嘘だったことを知ったとしゆうの姿が…。

としゆう、ぼようせんげつと灯籠流しをすることになった林真児（りんしんじ）。それぞれ川に流す灯籠に自分の願い事を書くことに…。そんな中、としせいがげん日国の王子・李長秀（りちょうしゅう）に「緑綺賦」を渡したとしゆうは敵国に通じたスパイだと言い出し、彼をかばった林真児は牢屋に…。無実を証明するためとしゆうはげん日国に向かった…。

刺客の襲撃からげん日国の王子・李長秀（りちょうしゅう）を無事、救出し林真児（りんしんじ）の無実を証明したとしゆう。危機を乗り越え林真児とラブラブになったとしゆうは太子を目指してお勉強をスタート！ところが、試しに占い師・諸葛滔滔（しょかつとうとう）に占ってもらうと「王妃とは敵対する運命なので離れたほうがいい」と言われてしまう…。

林真児（りんしんじ）への愛を誓ったとしゆうはその証しとして彼女にペアになったハートの首飾りをプレゼントする。そんな中、ちょせい国王の誕生日を祝う宴が数日後に迫っていた。さらに２人の王子から友好大使を決める重要な選挙戦が始まった。広告宣伝を使った林真児の見事な作戦がハマり、としゆうがとしせいを一歩リードして最終演説の日をむかえたが…。

林真児（りんしんじ）は自分のせいで友好大使の座をとしせいに取られて意気消沈。でも、外国語が得意なとしゆうの才能をアピールして挽回するアイデアを思いつく。しかし、としゆうが宴のために準備していた楽師たちが山賊に襲われたと連絡が入る…。そんな中、主役カップルが結婚すれば最短でゲームクリアと知った林真児。でも、としゆうの本当の相手役は…。

としゆうの本当の相手が自分ではないこと知った林真児（りんしんじ）は占い師・諸葛滔滔（しょかつとうとう）の屋敷を訪ねる。そこで、林真児が未来を映し出す天眼鏡を覗いてみると…。そんな中、としゆうはちょせい王への誕生日プレゼントのパフォーマンスを大成功させる。一緒にダンスを披露したぼようせんげつもみんなの注目を集めて…。