ボクヒに睡眠薬を飲ませて車中で眠らせたソヒョンだが、ジェヨンから思いもよらない内容の伝言メッセージが届く。その途端、車が爆発するが、ボクヒは平静を取り戻したソヒョンによって助け出されていたおかげで一命を取りとめる。ソヒョンは警察に出頭することを決意。不安、孤独、罪悪感を抱える彼女にユノは優しく寄り添って…。

何者かにチキン屋が荒らされる事件が発生。ソヒョンが教唆犯として疑われるが、すべては彼女に対して恨みを抱くジュンシクの仕業だった。自分さえいなければユノやジェヨンに迷惑をかけないと考えたソヒョンは、挨拶もせずに2人の前から姿を消す。ユノとジェヨンが必死にソヒョンを捜す中、ソヒョンは雨が降る日を待ち続けていた…。

田舎の小さな駅、新炭里（シンタンリ）駅。20代のギョンスは亡き祖母の後を継ぎ、駅の近くで日替わり定食の食堂“ごはん屋”を営んでいる。そこにふらりとギョンスの父が現れ、ヨンシンという名の身寄りのない８歳の女の子をギョンスに預けて去っていく。明るいヨンシンは毎晩ごはん屋に夕食を食べに来る常連客と一緒に食卓を囲み、まるで家族みたいだと喜ぶが…。

突然他界した父の葬儀を行うギョンス。ヨンシンは施設に入れられることを覚悟して、荷解きすらしようとしない。ギョンスはヨンシンの法定後見人を訪ねるも子供を養える状況ではないことを知り、しばらくヨンシンの面倒を見ることに。ダジョンと同じ小学校に通えることになったヨンシンは大喜びするが、いたずらっ子のオボクとケンカをしてしまい…。

ダジョンの家で家族写真を見たヨンシンは、ギョンスに写真立てを買ってもらい、１枚きりの亡き母親の写真を机に飾る。校外学習の日、オボクは父が作った粗末な弁当を恥ずかしがって1人で昼食をとろうとしていたジョンフンに声をかけ、自分が持ってきたのり巻きと交換してやる。ジョンフンは担任教師の娘であるダジョンとだけ親しくしようとするが…。

ジョンフンに運動会の弁当作りを頼まれ、豪華な弁当を用意して町の人に振る舞ったギョンス。ヨンシンは施設でも眺められるようにと写真をたくさん撮ってもらう。その夜、ヨンシンの絵日記を読んだギョンスは、いじらしさに胸を痛める。一方、市内最大の高級韓国料理店“宮殿”では、女将にのし上がったスクチョンと義妹ミンギョンの確執が深まって…。

ギョンスはヨンシンの食が細くなったことをダジョンの母セジンに相談。セジンは子供が喜ぶメニューを作ってあげるべきだとアドバイスする。ヨンシンはセジンの家でトンカツをごちそうになったお礼にダジョンを家に招待し、ギョンスと共にからあげやハンバーガーを作ってもてなす。その夜、ダジョンとヨンシンは布団に入っておしゃべりを楽しむが…。

冬休みに大雪が降り、大はしゃぎするヨンシン。ヨンシンとダジョン、ジョンフンは、オボクに誘われてソリ遊びに出かける。池に飽きた４人は山の斜面でソリ遊びを楽しむが、下山が遅くなり、暗くなった山道で迷ってしまう。オボクは1人で山を下り、大人たちを発見して３人のもとに連れて行く。寒い中、歩き回ったギョンスは風邪を引いて寝込んでしまうが…。

ヨンシンを正式に引き取って育てることを決意したギョンス。ヨンシンはもちろん、ダジョンら食堂の常連客も願いが叶ったと大喜びする。そんなある日ギョンスの昔の恋人が食堂を訪ねてくる。これを知ったダジョンは、ギョンスが彼女と結婚でもしたら大変なことになるとヨンシンの行く末を心配する。小さな町はギョンスと彼女の噂でもちきりになるが…。

スクチョンが妊娠したことを聞き、夫婦になった実感が湧くと喜ぶジョングォン。追い出される危機に直面したミンギョンは、過去を隠していた友人の話をしてスクチョンをさりげなく攻撃する。一方、ダジョンはギョンスの元恋人が家に泊まっていったことをヨンシンから聞き、図々しいと激怒する。ギョンスは夕食の席で、彼女を町の人々に紹介するが…。

高校３年生になったヨンシンは、ギョンスの食堂を手伝いながら料理の腕を磨いている。教育費を積み立ててきたギョンスは成績優秀なヨンシンを大学に進学させようとするが、ヨンシンは調理師免許を活かして就職すると譲らない。ジョンフンは医者になって町を抜け出そうと猛勉強を続け、父ギョンチョルに黙って母親に医学部の学費援助を依頼するが…。

父に医大進学を反対されたジョンフンは、家にも帰らず自習室で勉強に励む。ダジョンはジョンフンばかりを気遣い、学校をサボってケンカ三昧のオボクをバカにする。しかし昔と変わらず正義感の強いオボクは、ある日、店でクレーマーにからまれていたセジンを救う。オボクはセジンが用意したお礼のネックレスをダジョンから受け取り、有頂天になるが…。

ジョンフンは医学部に進み、ダジョンも同じ大学に入学してキャンパスカップルに。ヨンシンは食堂で買い出しや料理を担当しながら就職活動を続けていた。そんな中、ヨンシンのもとに宮殿から実技試験に合格したという知らせが届く。ヨンシンは巨匠と呼ばれる女社長のスクチョンから料理を学ぶことを夢見て、面接へと向かうが…。

市場でオボクを発見したヨンシンは走って後を追いかけるが、見失ってしまう。その後オボクは大学の校門でダジョンを待ち伏せして、大きな花束を差し出す。激怒したダジョンはオボクを食堂へ引っ張っていき、町の人々と再会させる。そんな中、宮殿に採用されたヨンシンは、セジンやオボクの祖母に買ってもらった服と靴で初出勤することになり…。

宮殿で調理師として働き始めたヨンシンは、その日限りで破棄される余った高級食材を使って閉店後の厨房でダシを取る練習を始める。スクチョンはそんなヨンシンをいじらしく思い、甥で料理長のソンチャンに気にかけてやれと告げる。ダジョンはジョンフンが大学でも勉強ばかりしていることが不満で、恋愛をしている気がしないとヨンシンに愚痴るが…。

ミンギョンに誤解されて怒りを買い、顔に飲み物をかけられたヨンシン。その場を通りかかったスクチョンはヨンシンをかばう。ヨンシンは帰宅後、夜食を食べながらスクチョンのおかげで心が軽くなったと話すが、ギョンスは内心複雑な心境だった。そんな中、大学祭が近づき、ダジョンはヨンシンを誘って大学を案内しようとジョンフンに提案するが…。

ヨンシンは毎晩ダシの研究を続けるが、スクチョンから「才能がなければいくら努力しても意味がない」と冷たく告げられてすっかり落ち込んでしまう。翌日、ヨンシンは食事もとらずに自室にこもりきりになり、心配になったダジョンは両親に相談する。ソンチャンはヨンシンを１カ月以内に辞めさせろとスクチョンに命じられ、惜しい人材だと反対するが…。

ヨンシンが不当に解雇されたことを知り、宮殿を訪れてスクチョンに抗議したギョンス。不審に思ったミンギョンは、スクチョンの弱点を探るためにごはん屋を訪れるが、ギョンスに追い返される。そんな中、ジョンフンはヨンシンとケンカをして1人でやけ酒を飲み、酔って倒れてしまう。ダジョンはジョンフンの様子がおかしいことをヨンシンに相談するが…。

ジョンフンはダジョンの他に好きな人がいるのかとヨンシンに問い詰められ、「君だ」と告白する。思いがけない答えを聞いたヨンシンは腹を立ててその場を離れるが、その夜ダジョンからジョンフンを映画に誘ってほしいと頼まれる。翌日ヨンシンから映画を観ようと誘われたジョンフンは２人きりだと勘違いして喜び、バラの花を買って映画館に向かうが…。

広告会社“細胞分裂”の代表アン・ドナは、さまざまな広告を手がけてヒットさせている。そのうわさを聞きつけたインフルエンサーのハン・ダヤは、コスメブランドの広告を依頼するため細胞分裂のオフィスへ。かつてアイドルとして活動していたが、ある事件により芸能界を引退したイ・ソンジェは、自分を芸能界引退に追い込んだ問題の動画が広告に使われていることを知り、その広告を作った人物を捜しに行く。

ソンジェは自分の動画を使って広告を作ったのがドナだと知って細胞分裂のオフィスに行き、動画の削除を要求する。その場に居合わせたダヤはソンジェに興味を持ち、化粧品ににんじんを使いたいから協力してと提案する。ドナはソンジェの動画を拡散させた社長を捜し出し動画を消すことを約束させる。そのことがきっかけで急接近するドナとソンジェ。そんな中、ゴシップチャンネルでソンジェとダヤの熱愛説が報じられ…

熱愛説が話題になっていると知ったソンジェは、ダヤにライブ放送で否定するよう頼むが、断られててしまう。一方、プロデューサー時代につきあっていたパク・ヒョクと再会したドナ。ある出来事のせいで、ヒョクに裏切られたことを思い出して苦しむ。そうしているうちに今度はドナとソンジェとダヤが三角関係だと報じられてしまう。全てを明らかにするため、ドナとソンジェはゴシップチャンネルに出演することを決意する。

データを改ざんしたセグォンは停職１か月。ジャヨンは戒告の処分を受ける。一方、バンソクは故障診断システムの開発を成功させて転職しようと、開発に没頭する。チャンイン事業部の経営は悪化し、人事チームに復帰したジャヨンに、本社は300人の大量解雇を命じる。チーム長級の中間管理職は軒並みリストラ対象となり、その中にバンソクの名前もあった。

バンソクは故障診断システムが完成するまで、３か月待って欲しいとジャヨンに訴える。結局、３カ月の延長が認められたが、職場はセンター長付きで仕事はお茶くみだった。ここで３か月働くか即退職するかバンソクに迫るジャヨン。シン・ハンスが後を引き継いだ故障診断システムのベータテストが始まる。バンソクはハンスを連れて顧客の家に向かうが……。

バンソクは、自宅のハンミョン製食洗器を爆破するとジャヨンを脅す。駆けつけたジャヨンとの会話を録音してネットに上げると言い、この間の自分への扱いは不当労働行為だと社長にメールを送る。大きくなる一方の騒ぎに困り果てたセンター長とペ常務は、一方の当事者であるジャヨンに辞表を書かせることで、バンソクをなだめようとするが……。

希望退職は中止され、多くの社員がリストラを免れた。しかし、バンソクは１人辞表をしたためる。ジャヨンは辞職を迫られ店でヤケ酒を飲む。そこにバンソクと同僚たちも訪れ、バンソクはジャヨンがサイコパスだと言う。あんたこそテロリストだと叫ぶジャヨン。一方、ジムミラーに故障診断システムを適用したらとハンスに提案されたバンソクは……。

バンソクはジムミラーの開発チームに復帰する。一方ジャヨンはナリの働く商品企画チームに新人として配属される。開発のことが何も分からないジャヨンは、バンソクに「素人がいても迷惑だ」と言われながら奮闘する。そんなある日、ジャヨンの父親の症状が悪化する。妹に代わって父の面倒を見るため、自分のマンションに数日間引き取ることになるが……。

ジャヨンが突然半休を取る。バンソクは「転職の面接か」と嫌味を言う。バンソクがマンションに帰ると駐車場でジャヨンの声がする。病院から連れ帰った認知症の父親が車から降りようとしないのだ。バンソクが近づくと、父親はバンソクをセグォンと勘違いし車を降りた。一方、事業部に復帰したセグォンは、バンソクのいる１チームのチーム長となり……。

セグォンが、酔ってジャヨンのマンションに押しかける。ジャヨンの父親が倒れる原因を作ったセグォンは、ひと言義父に謝りたいとジャヨンに言い募る。一方でセグォンは、ジムミラーから故障診断システムを外すと宣言、バンソクと対立する。ハンミョン電子社長と犬猿の仲の弟が社長を務めるハンミョンＥ＆Ｃ。その社長とセグォンが密談をする姿が……。

ジャヨンに、転職紹介サイトから絶好の転職先が紹介される。役員待遇で高額年俸、しかし開発のキャリアが必要だという。ジャヨンはバンソクの下で、故障診断システムの開発を手伝うことにする。嫌がっていたバンソクだが、ジャヨンの熱意にほだされていく。一方、システムの起動時間を10分から30秒に短縮しろというセグォンの無理難題にバンソクは……。