ハンテはバラムを強引に公園に連れ出し、路上ライブで歌わせる。最初は戸惑っていたバラムも、歌い進めるうちに自分の中の不安が消えていくのを感じていた。バラムの名が次第に広まるとサンインが盗作したことも知られ、彼の立場は悪化。バラムは自分に会いにきたサンインに迷うことなく自分の気持ちを伝え…。

ハンテは、バラムから告白されながら後で撤回されたことに混乱したまま悩んでいた。一緒に暮らすバラムの態度は素気なく、次第に苛立ってくるハンテ。ついにバラムに気持ちをぶつけるが、バラムは別々に住もうと提案。喧嘩別れで実家に戻ったハンテだったが、やがて互いに誤解しあっていたことがわかり…。

2人の気持ちを確認しながらも、ハンテが「付き合おう」と言ってくれないことに悩むバラム。ジョンパルから映画のチケットをもらった彼は、ハンテと映画を楽しむ。そして食事の席で互いの気持ちを確認し、「付き合う」ことに。そんな2人に生番組出演の知らせが舞い込む。バラムはそこで新曲を披露して…。

1年前の交通事故で記憶の一部を失くし、不眠症にも悩まされているティンパニストのホン・イヨン。ある日、運転代行のアルバイト帰りにコンビニの前で雨宿りをしていたイヨンは、ナゾの男チャン・ユンから傘を渡される。急いで彼に傘を返して家に帰ろうとしたところ、イヨンは車にひかれそうになるが、ユンに助けられ…。

大学の同期会に参加したイヨンは、そこで恋人ムン・ジェヒョンの浮気を知って落ち込む。一方、酔っ払いながら焼き肉屋の前で騒ぐイヨンを見かけたユンは、彼女に早く家に帰るよう注意。ところが、突然イヨンから一緒に寝ようと言われ動揺する。翌日、イヨンはジェヒョンの浮気相手であり大学時代の同期ハ・ウンジュから呼び出され…。

ユンの音痴な歌声を聴き、久々にぐっすり眠ったイヨン。日当を先払いするという条件を受け入れ、今後も彼にアルバイトを依頼すると決める。一方、再び焼き肉屋の前でイヨンに会ったユンは、もらったアルバイト代で一緒に肉を食べようと誘う。そして、オーディションのたびに緊張するというイヨンに気分を和らげる方法を教えるが…。

指揮者ナム・ジュワンから合格を告げられ、オーケストラの練習に参加することになったイヨン。バイオリニストのウンジュだけでなく、ユンがピアニストとして現れたことに驚く。そんな中、ミスを連発して落ち込むイヨンのことをユンは励まそうとするが…。一方、ウンジュはジュワンに、イヨンのことを気にかける理由を問い詰める。

ユンはイヨンの従姉ホン・スヨンからイヨンが自分のことをストーカー扱いしていたと聞き、呆れる。その頃、気晴らしのためジュワンを外に連れ出したウンジュは、ユンをピアニストに選んだ理由を彼に質問するが、はぐらかされてしまう。一方、病院で目覚めたイヨンは急いで稽古場へ向かうが、自分がクビになったことを知り…。

ユンとゴミ捨て場で鉢合わせしたイヨンは、彼のあやしい言動に、さらに不信感を募らせる。その後、ジュワンのもとを訪れたイヨンはどんなことでもやらせてほしいと頼み、彼のアシスタントとしてオーケストラに残ることに。ジュワンはイヨンにいつか一緒の舞台に立とうと約束する。そんな中、イヨンの家に何者かが侵入して…。

イヨンは1年前に殺されたというユンの弟、キム・イアンの死についてユンに尋ね、自分が交通事故で記憶の一部を失ったことを告白する。ユンはイヨンのことを知りたがり、イヨンはユンを異性として意識するようになっていく。一方、突然屋外練習を決めたジュワンは、自分の代わりにイヨンが室長に注意されているところを見て…。

掲示板にイヨンとジュワンが2人きりで食事をしている写真が載せられてしまう。それを見たイヨンはユンにジュワンとの関係を誤解しないでほしいと伝えるが、予想外の返事が返ってくる。一方、イヨンについて知りたいユンは、彼女から過去の話を聞くことに。ところが突然イヨンからキスしてもいいかと聞かれ、思わずキスをするが…。

ユンとキスをしたイヨンは、自分を避けるような彼の態度に傷つく。そんな中、親友ユ・ジェニからイヨンはイアンのアシスタントをしていたことを聞く。イアンに会ったことがあるかもしれないとユンに告げ、失った記憶を取り戻したいと伝えるが…。一方、ユンはイアンの事故の加害者が出所したと聞いて怒りをあらわにする。

イアンの事故現場を訪れたユンとイヨン。帰り道、イヨンは見覚えのある倉庫を見つけてユンとともに中に入るが、閉じ込められてしまう。ユンは夢で見た怖い場面を思い出しパニックに陥るイヨンを、音痴な歌声で落ち着かせる。一方、ウンジュを自宅まで送ったジュワンは、彼女からイアンが事故に遭った日に彼に会ったのかと聞かれ…。

イヨンはイアンと自分の親しげな写真を目にして驚くが、ユンは初めて見た写真だと言ってイヨンを落ち着かせる。そんな中、スヨンはユンにイヨンと親しく過ごす理由を問い詰め、イヨンの前から消えてほしいと告げる。一方、突然イヨンからイアンについて聞かれたジュワンは、彼女には事故前後の記憶がないことを知り…。

オーケストラに戻ってきたウンジュは、イヨンに大学時代に受けていた講義の助教を覚えているかと聞く。そんな中、イヨンは再び何者かが家に侵入した痕跡を発見し、イアンとの写真がなくなっていることに気づく。一方、ユンとスヨンが言い争う姿を目撃していたジェヒョンは、ユンにイヨンのそばから離れてほしいと告げ…。

ユンから弟を刺したのはイヨンかもしれないという衝撃的な話を聞かされたイヨン。最初からユンが自分を殺人犯扱いしていたことにショックを受ける。ユンは真実を知りたいだけだと主張するが、イヨンは時間がほしいと告げて彼の前から去る。涙を流すイヨンを見かけたジュワンは、自分の祖母が営む食堂に連れていくが…。

ジュワンと朝帰りしたイヨンに不満を漏らすユン。彼はイヨンに“弟の彼女”だった証拠として、イアンのアルバムを見せる。何も思い出せないイヨンだったが、ユンが携帯しているナイフを手にするや記憶の断片がよみがえり…。一方、一晩中ジュワンの帰りを待っていたウンジュは怒りを彼にぶつける。そんな中、ジュワンを訪ねる人物がいた。

イアンを刺した理由を思い出すため倉庫を訪れたイヨン。その場に現れたナゾの男に彼氏が持ち去った物を返せと要求されるが、イヨンには何のことかわからない。一方、後を追って倉庫にやってきたユンは、イヨンの怪我を見て心を痛める。イヨンはユンに自分がイアンを刺したことを明かし、もう親しくしない方がいいと告げるが…。

イヨンは普段通りに接してくるユンに気まずさを感じる。そんな中、ジュワンがイヨンを抱き締めている写真が掲示板に載せられ、ジュワンは団員たちの前でイヨンに興味があると告白。さらにイヨンの伯母が営む花屋を手伝いに行く。一方、スヨンにUSBメモリーを返したイヨンは、知っていることをすべて教えてほしいと伝えるが…。

ユンから話があると呼び出されたイヨンは、頭から血を流して倒れているユンを発見。ユンを病院に運び、一晩中付き添う。翌朝、ユンはナゾの男ユン・ヨンギルに殴られたことを伏せ、何もなかったとイヨンに話す。そんな中、ウンジュからオーケストラを辞めてほしいと言われたイヨン。ユンや同僚を苦しめたことに罪悪感を感じて…。

ユンはイヨンと連絡が取れなくなり、心配になる。その頃イヨンは、警察に行き自分がイアンを刺したと自首していた。ヨンギルがイヨンのことを拉致したのではないかと考えたユンは彼を尾行するが、父親チャン・ソッキョンとヨンギルが会っているところを目撃して衝撃を受ける。そんな中、ウンジュはユンのことを呼び出して…。

イヨンを抱き締めるジュワンを目撃したユン。怒りをこらえて、彼と食事に行ったイヨンの帰りを待ち続ける。一方、イヨンはイアンを殺したかもしれないという罪悪感から、ユンの気持ちを受け入れることができず、苦しむ。そんな中、イヨンの親戚の家に招待されたジュワンは、ヨンギルがイヨンの伯母の花屋で働いていると知り…。

ユンに会いたくて稽古場を訪れたイヨン。しかし、ユンに会うと気持ちが抑えられないため、彼と距離を置くことを決心する。その頃、ジュワンはヨンギルを呼び出して、イヨンのことは任せろと告げていた。一方、ユンは稽古場でヨンギルのことを追いかけるジュワンを偶然見かけ、ジュワンに対してさらに不信感を抱くようになり…。

1年前のことを話してほしいと言うイヨンに対し、ヨンギルは秘密裏に探し物を持って来たら倉庫にいたもう1人の人物を教えてやると約束する。一方、ウンジュとジュワンの言い争いを聞いていたユンは、ジュワンが今の地位と引き換えに弟を殺したかもしれないと知る。そんな中、イヨンはヨンギルの要求物を探しに行くが…。

ユンの家から殺人の証拠となるシニョン音大のボールペンを密かに持ち出し、ヨンギルに会いに行ったイヨン。ところが、ヨンギルはイヨンとの約束を守らず、ボールペンを奪う。帰り道、ユンと会ったイヨンは後悔の念に駆られるが、真実を打ち明けられない。そんな中、ジュワンの指揮者就任演奏会の日がやって来るが…。

ユンは初公演を無事終わらせるが、浮かない顔を見せる。一方、イヨンは高熱を出して苦しんでいるジュワンを発見。ユンもそこにやって来て、演奏会の前にヨンギルに会っていた理由をジュワンに問い詰める。しかし、ジュワンはそのことを否定し、証拠を要求する。その後、打ち上げに参加していたユンは、イヨンに話があると連絡し…。

ヨンギルの遺体が発見されたことで、ジュワンはウンジュから殺人の疑いをかけられる。一方、イヨンはヨンギルに渡したボールペンのせいで彼が死んだのではないかと自分を責める。そんな彼女をユンは落ち着かせる。その頃、ウンジュはソッキョンが息子イアンの復讐を果たすべく、オーケストラを潰そうと企んでいることを知り…。

1年前、倉庫にいた人物がジュワンだったと主張するイヨン。しかしジュワンはイヨンの勘違いだと言い張り、自分を殺人犯扱いするのなら証拠を見せろと迫る。一方、ユンはイヨンに、ユンという名はイアンの昔の名前であり、本名はチャン・ドフンだと明かす。さらに、イヨンがジュワンのオフィスから持ってきたナイフを湖に捨て…。

ユンはヨンギル殺人事件の容疑者として逮捕されるが、厳しい状況でもイヨンのことを気にかける。その頃、ジュワンはカン教授に、ヨンギルが残した意味深長な伝言を伝えていた。一方、イヨンはジュワンに怒りをぶつけ、自首してほしいと告げる。そんな中、証拠不十分で無事釈放されたユンは、イヨンを連れてある人物に会いに行き…。

ヨンギルの言葉を思い出してカフェを訪れたイヨンはカン教授と出くわす。カン教授はイヨンを強引に車に乗せ、知っていることを探ろうとする。ユンは家の前でイヨンを脅すカン教授を見て、刑務所に送り込んでやると警告する。一方、ジュワンがヨンギルを殺したかもしれないと聞かされたウンジュは、ジュワンに自首を勧めるが…。