大正十年。松恵(夏目雅子)は、土佐の大親分・鬼龍院政五郎(仲代達矢)の養女となり、政五郎の身の回りの世話を命じられた。松恵は、鬼龍院家で凄まじい女の業と生き様をみることとなる。男稼業の裏表、身勝手で奔放な生き様をみせる政五郎の下で正妻、妾たち、愛娘といった複数の女たちの愛憎劇が繰り広げられる。
大正から昭和にかけてのふたつの時代を背景に、高知・土佐の侠客・鬼龍院政五郎と彼を取り巻く正妻、妾、養女、娘たちのドラマチックな生き方を、エロチシズムとダイナミックな映像美で描く。原作は宮尾登美子の同名小説。宮尾文学の初の映画化。脚本は『影の軍団 服部半蔵』の高田宏治、監督は『雲霧仁左衛門』の五社英雄。
1982年/日本/146分 配給:東映
監督:五社英雄 脚本:高田宏治 原作:宮尾登美子
主演:仲代達矢、岩下志麻、夏目雅子、梅宮辰夫、仙道敦子、佳那晃子、高杉かほり、新藤恵美