昭和35年4月、広島市最大の暴力団・村岡組の杉原が博奕のもつれから九州のやくざに殺された。村岡組の跡目を狙っていた打本組々長の打本(加藤武)が、おとしまえをつけてなかったために熾烈な抗争が起こることに。山守(金子信雄)も村岡組に野心をもつ一人で、広島で顔の利く広能(菅原文太)を山守組傘下に復縁させる。
日本で初めて現実のやくざ社会の全貌をあばき、東映実録路線を切り開いた「仁義なき戦い」シリーズの第3作。欲望、背信、復讐が渦巻く、組織の裏の凄絶かつ陰惨な戦いを描いている。シリーズを通じて主人公である広能昌三役の菅原文太を中心に、お馴染みの個性派がズラリ。さらに本作から登場の小林旭が、非常に鮮烈な存在感を残す。
1973年/日本/103分 配給:東映
監督:深作欣二 脚本:笠原和夫
キャスト:菅原文太、小林旭、池玲子、堀越光恵、中村英子、渡瀬恒彦、山城新伍、金子信雄、成田三樹夫、加藤武、田中邦衛、丹波哲郎、梅宮辰夫