老舗料亭に生まれた秀次郎(高倉健)は、父親がめとった後妻に子供が生まれたとき家を出た。血の滲むような渡世修行を経て、渡世人となった秀次郎。ある時、実家の料亭に身を寄せると、料亭は新興博徒・駒井一家の黒い魔の手に脅かされ、昔の面影はなくなっていた。秀次郎は家を再建するため、身元を隠して板前として住み込む。
昭和初期のヤクザ抗争を描く『昭和残侠伝』シリーズ第7作。深川の料亭を舞台に、男の意地と女の意地が絡み合い、叶わぬ恋に美しく燃える任侠アクション映画の決定版。監督、演出は、大御所マキノ雅弘。脚本は『博徒仁義 盃』の大和久守正が務める。主演は高倉健。
1970年/日本/92分 配給:東映
監督:マキノ雅弘 脚本:大和久守正
キャスト:高倉健、池部良、藤純子、長門裕之、加藤嘉、荒木道子、永原和子