昭和22年、秋。米軍占領下の東京は、荒廃から立ち直ろうとしていた。そんさな中、街娼のせん(かたせ梨乃)をリーダーとする“関東一家”は、彼女らを配下にしようとする極道・袴田一家から自らを守るため、巨大な不発弾を本尊として廃墟のビルを根城としていた。そこへ一人の陸軍上等兵(渡瀬恒彦)が逃げ込んできて…。
戦後最初のベストセラーで、肉体文学の名のもとに一世を風靡した強烈な文学として今なお記憶に残る田村泰次郎原作の5度目の映画化。終戦直後の東京で娼婦として逞しく生きる女たちの姿を描きます。監督は『極道の妻たち』の五社英雄、キャストはかたせ梨乃をはじめ、名取裕子、根津甚八、渡瀬恒彦など豪華な顔ぶれが揃います。
1988年/日本/119分 配給:東映
監督:五社英雄 脚本:笠原和夫 原作:田村泰次郎
キャスト:かたせ梨乃、名取裕子、根津甚八、渡瀬恒彦