実家に戻ったきり、何日も桜庭館に帰らない葵。今日は帰るかもしれない…、そんな思いで葵の“おかえりなさいパーティー”の準備をする桜庭館の面々。しかし、その場に薫はいない…。その頃、雅に連れ出された薫は、ある森の建物の前に立っていた。そこは、13年前に初めて葵と出会った、二人にとって思い出の場所。そこで葵は薫を待っていたのだった。
「薫さま…、薫さまぁぁぁ!」
薫の顔を見るなり泣き出す葵。何があったのか心配な薫だったが、葵は何も話そうとしない。その後葵は、森を歩こうと薫を誘うのだった。その森は、出会った頃の思い出を二人に蘇らせるのだった。