北九州・筑豊の炭坑地帯に生まれた伊吹信介。父・重蔵は筑豊の顔役としてその存在を北九州一帯に広く知られる人物だ。その重蔵が新興やくざとの激しい死闘の末、手に入れたカフェーの女給、タエ。タエは信介の二人目の母親となる。ある日、鉱山の落盤事故が発生! 坑内に閉じ込められた坑夫たちを救出に行った重蔵だったが……。
本作以前にも、1975年『青春の門』、’77年『青春の門自立篇』と2度映画化されている五木寛之の同名ベストセラー小説を、刊行10周年記念として映画化した青春ドラマ。北九州の筑豊を舞台に、混沌とする時代のなかで成長していく青年の姿を描く。本作で映画初出演ながら、主人公・信介を演じた佐藤浩市のフレッシュな演技も印象的。
1981年/日本/140分
監督:蔵原惟繕、深作欣二 脚本:野上龍雄 原作:五木寛之
キャスト:佐藤浩市、菅原文太、松坂慶子、杉田かおる、若山富三郎