大雨により橋が流れてしまった渓流を前に、傷ついた足で立ち往生せざるを得ない蛍火。そこへやってきた念鬼が、なんと弦之介、豹馬、陽炎の3人を討ちとったと語る。しかし夜叉丸の仇である左衛門はとり逃した、という言葉に蛍火は激昂し、念鬼を激しく責めたてる。…………が、念鬼の正体は、その左衛門自身だった! 不意をつかれた上に負傷した体ながら、必死に戦う蛍火であったが…。天膳率いる伊賀の面々は、甲賀組が陸路をとったと想定し、その先回りをしようと海路をとって船に乗り込んだ。塩に溶ける体質の陣五郎は、海に落ちたらという恐怖でおびえる。