荒れ寺の境内にて、天膳を討ち倒し、朧と向き合う弦之介。甲賀の頭領として、死んでいった仲間たちのため、「わしはそなたを討たねばならぬ。そなたも剣をとれ。」と言い放つ弦之介に対し、自らの目を塞いだこと、「あなたとは闘えない、わたしを斬ってほしい」と告白する朧。そんな朧の想いを知り、やはり斬ることはできないと、苦悩葛藤に苛まれる弦之介。そこへ、意識を取り戻した陽炎が涙ながらに恨みをこめた言葉をぶつけ、甲賀のために、わたしのために朧を討ってくれとすがりつく。しかし朧を討てないと確信した弦之介は、陽炎を抱き上げ、朧に別れを告げ、その場を去ろうとする。