「結婚します」。ハンクス大尉にこう報告して休暇を取ったアリスは、姉2人と馬車に乗り、舞踏会の行われる会場へ向かっていた。一方、食糧配給用の仮設テントでは、留守を預かる3課の隊員それぞれが複雑な気持ちで働いている。会場へ到着した3姉妹は招待客たちの好奇の眼差しを感じながら中を進んでいた。さらにアリスは、宴席の贅沢な食事に複雑な感情を抱く。そこへ現れたのが、経済管理庁長官のパウロ侯爵だ。非礼な彼は、食べ物で汚れた手も気にせず、握手を求めてくる。やむなく応じようとするアリス。とっさにその場を救ったのは、レオニール・テイラー……アリスの婚約者だった。