陸軍情報部3課に所属してしばらく経つにもかかわらず、オーランド伍長は戦時の悪夢毎夜うなされていた。存在しないものとして密かに編成された対戦車部隊の記憶は、彼の心に深い闇を落としていた。しかし、悲痛な記憶は過去にのみ留まってはいない。先に解決したウォルキンス伯爵の一件。領民を虐待していた彼の戦車には、研究段階にある高度な軍事技術が施されていたのだ。そこで、陸情3課小隊は戦車開発の偉人コルトゥ博士を訪ね、真相を探り出そうとする。だが、博士はこれまでの経緯を確認するだけで、何ら助言は与えてくれなかった…。