ペンションにやってきたさわやか青年の荒井君は、ハルヒの中学時代の友人だった。思い出話に花を咲かせるふたりに、嫉妬を隠せない環たち。光は荒井に暴言を吐き、本気でハルヒを怒らせてしまう。これまで、光と馨はふたりの世界に閉じこもるだけで、他人を受け入れることを知らなかった。そのために、光は子どもじみた愛情表現しかできないのだ。そんな光を見て、馨はある計画を思いつく。ハルヒと光をデートさせて、光に他人との本物のコミュニケーションを学ばせようというのだ。果たして、デートをすることになったハルヒと光。環は泣きながら、ふたりのデートを尾行する。ところが、雲行きは思わぬ方向に……。ふたりの前に荒井が現れたのだ。再び機嫌を損ねた光は、ハルヒを置いてひとりで帰ってしまう。そんな光を、めずらしく叱責する環。ハルヒの身に、ある危険が迫っているというのだ。