若きヤクザ志願者、坂井亮は元銀行マン。脱サラ後レコード屋の経営に失敗し、この世界へと足を踏み入れたのだった。チンピラ修行も板についてきた頃、亮は初めての傷害事件にぶつかる。ホステスに絡んできたチンピラとやりあい、腹を刺されたのだ。近くの医院に駆け込んだ亮は、その医院の娘・圭子に一目惚れしてしまう。
極道出身の人気作家、安部穣二が28年間のヤクザ渡世で触れ合ったさまざまなヤクザたちを軽妙に活写した同名小説を映画化。真面目で格好良く、そして滑けいで哀しいヤクザ世界を、実話ならではの迫力と可笑しさで描く。銀行マンからヤクザに転職し、メキメキと頭角を現していく主人公を陣内孝則が生き生きと演じている。
1988年/日本/110分
監督:和泉聖治 脚本:松本功、平川輝治、和泉聖治 原作:安部譲二
キャスト:陣内孝則、麻生祐未、日下武史、中原理恵、室田日出男