美緒という切り札を握ったキャルは、玲二との対決の場を指定するまで日本に留まれとプレッシャーをかける。美緒を犠牲に逃げる事など選べるはずも無い…。どうあっても対決はもう避けられないのか…。キャルの要求に従い、表面上は今まで通りの生活を送る玲二。自分にキャルが撃てるのだろうか…? 切迫した事態に比して、考える時間は余りにも少なかった…。そんな折、江漣は留守電のメッセージだけを残し、玲二の前から姿を消した。美緒を救い、そして玲二を守るためにキャルの居場所を探り、彼女を撃つ…。「あなたに江漣と呼ばれて以来…、私の命はあなたを守るためだけにある…」それが、彼女の意志だった…。元ファントムのアインではなく、江漣としての…。