純夏たちのクラスメイト・蒼井あずさは、小説家「織野真紗香」の熱狂的なファンだった。純夏はひょんなことから彼女に同好の士だと誤解される。その正体が汐の兄、範夫だと知っている純夏だが、「織野真紗香」が女性と信じ込んでいるあずさに真実を告げることができず、話をあわせてごまかすだけで精一杯。そして別れ際、純夏はアクシデントであずさにのしかかる体勢をとってしまい、しかもそれを通りがかった汐に目撃される。無言でその場を立ち去る汐。慌てて追いかけた純夏が見たのは、涙を流す汐の姿だった。純夏はその意味が分からず、ただ彼女を泣かせた事に動揺する。