カンジが死に、残る契約者はウシロと関の2人だけとなった。だが、残る敵の数は、次の地球へ舞台を移しての引継ぎ戦を合わせると3体となる。そこでコエムシはあと1人、カナを契約して戦わせて、引継ぎ戦をウシロに担当させることを提案。それはつまり、妹を見殺しにして自分は生き残る選択をウシロにさせるという、悪趣味なものである。考えあぐねたウシロはカナを連れて、養父・宇白要次郎やカナと過ごしていた高原の町へと、見送りに来たマチも連れて帰るのだった。ほぼ半年ぶりの帰宅となるウシロとカナを要次郎は手厚く迎える。久しぶりに温かい家庭で一夜を過ごしたウシロは決心し、コエムシの考えには従わないことをマチに誓うのだった。