その朝、日本は全国的に朝であった。全国的に学生たちは学校の教室で朝のホームルームを今や遅しと待ちかね、ここ桃月学園1年C組でも姫子が支離滅裂なコトをわめいて走り回り、玲がツッコミ、委員長の一条さんは異次元の会話をかますといった普通だったり普通じゃなかったりする朝の風景が繰り広げられていた。主に普通じゃなかったのは、いきなり担任の先生が休職して代りに新しい先生がやってくるということ、そしてかなり普通じゃないことにその先生というのは11歳ながらMassachusetts Institute of Technology(まちゃちゅーせっちゅ……以下略)を卒業した天才ちびっこ先生だということである。