おりょうを伴い、薩摩霧島山温泉へ養生を兼ねた日本初の新婚旅行へと出かけた龍馬。それに出海も同行する。霧島山に登り、神が地面に刺したという天の逆鉾を抜いてしまうなどして余暇を楽しむ一行。この旅を終えた後、龍馬は、後に「天が動乱期をおさめるために地に下した龍の化身」と言われるほどの活躍を見せることとなる。ここ数年の不作により米不足の薩摩に、龍馬を通して五百石もの米を送ろうとする長州。だが薩摩の西郷隆盛は、幕府との対決が迫っている長州こそ米が必要だと、その米を受け取ろうとはしなかった。そこで、間に入った龍馬は…。