自分を捨てて男と一緒になった元恋人のナオミを、忘れられないでいるレズビアンの女。女はナオミの柔らかな肌の温もりを忘れられず、夫と幸せそうに暮らす彼女に憎しみすら抱くようになる。執拗にナオミを求める女は、ナオミと夫が暮らす愛の巣へと乗り込んでいく。ナオミはそれを拒もうともせず、3人の奇妙な同居生活が始まる。
今は亡き伝説的女優・林由美香の出世作にして、2003年度ピンク映画大賞の作品賞と女優賞を獲得した官能ドラマ。レズビアンのカップルが繰り広げる愛憎劇を乾いたユーモアで描く。ピンク映画に作家性を織り交ぜた“ピンク四天王”のひとり、サトウトシキが監督を務め、脚本には監督作『バッシング』で高い評価を得た小林政宏。
1993年/日本/55分 R-15
監督:サトウトシキ 脚本:小林宏一(小林政宏)
キャスト:林由美香、ゐろはに京子、紀野真人、吉行由実