「ありがとうございます」急にかしこまって才人にお礼を告げるシエスタ。才人の使い魔らしからぬ行動と振る舞いにシエスタは勇気づけられたと言う。その翌日才人には告げずに、シエスタは若い娘ばかりを好むモット伯という貴族に仕えるため、強制的に学院を去る。シエスタの身を案じた才人は、モット伯に直談判をするのだが、平民の声を聞く耳を貴族は持たない。それでも食下がらない才人に仕方なく、書物マニアのモット伯は、ゲルマニアに伝わる家宝の書物と引き換えならばシエスタを返すと無理難題をふっかける。才人は、ルイズに助けを求めるものの、貴族と平民の階級は絶対的であきらめるしかないとルイズに諭されるだけだった。どうしても納得できない才人は、再び単身モット伯の屋敷へシエスタを奪還しに向かうのだが…。