吾郎を追いかけて高校に到着した静香たちに、チーフマネージャー・江頭は「吾郎の退部は取り消した」と告げる。江頭は、悲劇のスラッガー・本田茂治を父に持ち、みずからも右肩の故障からカムバックした吾郎を甲子園のスターに育て、海堂高校イメージアップのための広告塔に使おうと考えていたのだ。江頭の思惑を知った寿也は、吾郎は海堂を辞めたほうがいいのかもしれない、と迷い出す。だが当の吾郎は、逆に「海堂の一軍を倒してから、海堂を出て行く」と宣言する。そう言ってはみたものの、1軍の4番・千石に簡単に打たれて自信を失っていた吾郎に、トレーナー・泰造が「あんたのまっすぐはまだまだ速くなる」と練習への協力を申し出る…。