“ルール違反”である新手のデュシス艦隊の奇襲、そして戦争の“審判”である筈のギルドもそれを黙認した事で、マドセイン艦隊は混乱状態に陥り、次々に撃沈されてゆく。激しい攻撃にさらされる旗艦クラウ・ソラスの中で呆然とするクラウスとラヴィ。敗北を覚悟したマドセイン中将は、クラウ・ソラスを中心に特攻を決意、民間人である2人を退艦させようとする。しかし自分たちが託された依頼をやりとげるため、マドセインの娘から預かった手紙を艦内放送で読み上げるクラウスたち。娘の父を思う手紙を耳にし、マドセイン中将は一時の恥を捨て、撤退することで多くの部下を生き延びさせ、再起することを決意する。撤退を手助けするため、自分たちでできることをしようと、ヴァンシップで出るクラウスたち。だが、デュシス軍の追撃は容赦なかった。そのとき、見たこともない真紅のヴァンシップが現れた。