失業中の青年・修司は、妻がいながら女友達と浮気したり、親友に借金を頼み続けるなど、行き当たりばったりで無気力な毎日を送っていた。そんなある日、修司はふらりと電車に乗り、ある田舎町へとたどり着く。そこでけっして笑わない女・佐知子と出会い、彼女が働く印刷所で住み込みで働き始める。修司は佐知子との無感情なセックスを重ねていく。
独自のユーモアと斬新なストーリー展開によって、ピンク映画の新境地を開拓するサトウトシキ。ピンク四天王のひとりである名匠が、詩人・映画監督・文化研究者である福間健二の脚本を、葉月螢主演で映画化した官能ドラマ。無気力な生活を送る青年が、行き当たりばったりのセックスに溺れる姿を乾いたタッチで描く。1995年度ピンク映画大賞受賞作。
1995年/日本/61分 R-15
監督:サトウトシキ 脚本:立花信次(福間健二)
キャスト:葉月螢、本田菊夫、南口るみね