江戸城内で吉良上野介を斬りつけた罪で、赤穂藩の藩主・浅野内匠頭が切腹を果たす。お家断絶を言い渡された赤穂藩で、大石内蔵助は家臣から覚悟の上の誓紙血判を集めると、自重して時期を待つように言い渡す。そして君主の百日目の法要が済むと、浪人となった大石と家臣たちは仇討ちに備えて隠密行動を開始する。
『柳生一族の陰謀』を手がけた監督・深作欣二×主演・萬屋錦之介の再コンビによる超大作。ストーリーは正当路線だが、仇討ちを幕府への反逆と強調したり、長期に及ぶ浪人生活で脱落する藩士にスポット当てるなど独自の演出が光る。また、肉体と肉体がダイナミックにぶつかり合う壮絶な討ち入りシーンは、深作作品ならではの過激さだ。
1978年/日本/159分
監督:深作欣二 原作・脚本:高田宏治
キャスト:萬屋錦之介、三船敏郎、松方弘樹、島英津夫、藤岡琢也、峰岸徹、千葉真一、近藤正臣、森田健作、西郷輝彦、丹波哲郎、金子信雄、茂山千五郎、渡瀬恒彦