昭和19年秋。太平洋戦争で不利な戦況に陥った日本軍は、米軍のフィリピン攻略を阻止すべく苦渋の選択を行なう。戦闘機に250キロの爆弾を搭載し、敵艦に突撃する特別攻撃隊の編成だった。鹿児島の知覧飛行場は特攻基地となるが、そこで軍指定の食堂を構えたのが鳥濱トメだった。彼女は食堂に集う飛行兵たちから母のように慕われるようになる。
石原慎太郎が史実をもとに脚本を書き下ろし、総製作費18億円を投資して映画化された戦争ドラマ大作。戦時中の鹿児島で食堂を経営し、多くの若き特攻隊員たちを戦場へと見送った鳥濱トメの半生をもとに、“特攻の母”として慕われた彼女の視点から、若き特攻隊員たちの熱く哀しい青春と愛を描く。徳重聡、窪塚洋介、岸恵子ら実力派俳優が競演。
2007年/日本/135分
監督:新城卓 脚本:石原慎太郎
キャスト:岸恵子、徳重聡、窪塚洋介、筒井道隆