正月の夜、うるし問屋の小津屋一家が、盗賊たちによって惨殺された。事件を手引きしたのは小津屋の後妻・お千代なのだが、その真相を知るのは、お千代を育てた元・盗賊の小兵衛だけだった。小兵衛はお千代に足を洗わせるべく、お千代の子分たちの仕掛けを梅安に依頼する。着々と仕事を進める梅安だったが、しかしお千代の顔を見てがく然とする。
表向きの生業を持ちつつ、裏では殺しの代行をする仕掛人が、庶民を苦しめる悪党どもに制裁を加えていく。池波正太郎原作の『仕掛人・藤枝梅安』をドラマ化し、大人気シリーズとなった時代劇サスペンスの映画版第3弾。緒形拳ふんする藤枝梅安が、かつて身体を重ね合わせた女盗賊と、因縁めいた戦いを繰り広げる。共演は林与一、岩下志麻。
1974年/日本/89分
監督:貞永方久
キャスト:緒形拳、林与一、山村聰、岩下志麻、夏八木勲、地井武男