「にゃんだって、お師匠様」
南の森のぬしであり、すずの武道のお師匠様でもある猫のしまとらに呼ばれた行人とすずは、南の森でしまとらと対面する。南の森に棲む犬族と猫族がぬしの座をかけて戦うという、年に一度の「生き残りゲーム」。しまとらは、そのゲームに猫チームとして参加してもらうべく、2人を呼んだのだ。
「見たくって、さくら」
まちの提案で花見に行くことになった行人。すずやあやね、ちかげにりん、そしてゆきのもいっしょだ。なんでも、今が見頃の桜の木が1本だけあるという。しかし、その木がある岬へ行くには、気が荒いぬしがいる北の森を抜けなければならないのだ。そんなぬしに気付かれないようにするため、少人数で行動を開始。行人はまちに同行することに。