ある夜、島中に降り注いだ不思議な光。それにより、なんと人間は動物に、動物は人間の姿になってしまった。行人には犬耳と尻尾がついており、すずは猫のよう。だが、周りの変わりようはそれ以上だった。人間の少女くまくまが、熊のゆきのをさも当然のように背負い、遠野さんは人間になったにもかかわらず、服を着ないまま自分は河童だと言い張る。彼女たちのように、島中の人間や動物のほとんどが、自分の姿の変化に気付いていなかったのだ。そんな状況に行人とすずは戸惑うばかりだったが、やがて騒動の原因が判明する。ちかげが、自宅で見つけた魔導書の力で魔導士となり、興味本位で魔法をかけて今回の状況をつくりだしたという。しかも彼女は、おもしろがって元に戻す気がない。そこで、行人とすずは魔法を解く術を見つけようと、自分たちと同じように中途半端な状態でウサギへと変わっていたあやねとともに、ちかげの部屋で手がかりを探し始めた。