森の中で倒れている少女を発見した行人とすず。その少女、しのぶはみことの姉で、千影流忍者三姉妹の次女にあたる。そんな彼女が言うには、ある日、剣の修行に出かけたものの、あまりの方向音痴のため家に戻れなくなり、空腹で動けなくなっていたという。それを聞いた行人とすずは、自分たちの家でしのぶに食事をもてなした。そのおかげで元気を取り戻した彼女は、突然、行人に対し剣の勝負を願い出る。しのぶは、しまとらのもとで修行を積んでいた折に、行人の存在と、彼の剣の強さを聞かされていたのだ。だが行人は、女性に対して剣を向けない主義。しのぶの願いもあっさりと断るのだが、彼女は決して引き下がらなかった。常に行人につきまとっては勝負を申し込み、挙げ句の果てには彼の風呂や布団にも侵入する。そんな状況に、さすがのすずも怒り心頭。これ以上、しのぶが行人のそばにいられたらたまらないと、彼女の勝負を受けるよう行人に言いつけるのだった。