「ヒジニモ負ケズ ヒザニモ負ケズ」
「2年へ組の小節あびるはDVされているらしい…」教え子の不穏な噂を聞きつけた望は、彼女の父親に疑いの目を向けた。徹底した尾行調査の結果、明らかになった父親の正体――。それは伝説の傭兵「砂漠のねり消し」の残党。驚愕の事実に、望はどう立ち向かうのか!?
「私のひいきしている子をイジメないでください」
授業中、教科書の音読をさせようとある女生徒に声をかけた望。しかし、彼女は何も言わずに教室を飛び出す。少女の名は、音無芽留――。小さな肩を震わせ怯える教え子に、望は特別な感情を抱いてしまった。その想いが彼女に届いたとき、悲劇の幕が開くのだった…。