「見合う前に跳べ」
「先生は失踪することにしました」たった一言を残して姿を消した望。唖然とする皆をよそに、咳の止まらない可符香は苦しそうな様子。耐えかねて病院を訪れた彼女が見たものは、望と瓜ふたつの医師・糸色命であった。その名を聞いた瞬間、可符香の心に拭いきれない疑惑が浮かび上がる――。
「目が合った時点で見合い成立。即、結婚していただきます」
奇妙な運命の糸に導かれ少女たちは、望の故郷に足を踏み入れる。そこで彼女たちを待ち受けていたのは、チャラついた望と彼の妹・糸色倫。そしてその夜、妖しげな銅鑼の音とともに見合いという名のラブゲームが幕を開けた! 欲望にまみれたマッドシティーで望の生き延びる道はあるのか!?