『仮面の告白』『金閣寺』『憂国』など、次々に話題作を発表し、人気絶頂にあった文豪・三島由紀夫。時は学生運動全盛期にあり、三島は文筆業のかたわら、民族派の若者たちを集めて“楯の会”を結成。有事の際には自衛隊と共に決起すべく、若者たちと訓練に励んでいた。しかし警察権力の前に、自衛隊は出動の機会する得られない状況が続き、三島と楯の会の若者たちはいらだちを募らせる。
文豪として、『仮面の告白』『金閣寺』といった数々の傑作を世に放つ一方で、活動家として民兵組織“楯の会”を率い、1970年11月25日に防衛庁内で衝撃的な自決を遂げた三島由紀夫。本作は45歳という短い人生をみずから幕引きした三島と、彼の思想に共鳴した若者たちの魂の軌跡を、『キャタピラー』の鬼才・若松孝二が、ARATAこと井浦新、寺島しのぶ競演で映画化した傑作ドラマ。
2011年/日本/120分
監督・脚本:若松孝二 脚本:掛川正幸
キャスト:井浦新(ARATA)、寺島しのぶ、満島真之介、岩間天嗣、永岡祐