夜明けの大東京。まだ人々が平和な眠りの中にいるこの時間に、警視108号のパトカーは不審な小型トラックを見つけた。パトカーの運転を金原巡査部長に任せて、石川巡査はトラックに飛び乗った時、トラックは急に動き出した。金原は銃弾を受けて死亡し、トラックはそのまま行方を消してしまう。警視庁捜査一課は車のナンバーを手掛かりに、捜査を開始する。
当時、現職の警視庁鑑識課員でもあった脚本家の長谷川公之が、豊富な経験と資料を基に、難事件に挑む警視庁機動捜査陣の姿をリアルに描く刑事サスペンス・シリーズ第10弾。パトカー第108号車で警戒中の巡査が殺された。捜査第一課は血のにじむような追跡を開始し、巡査が殺害される直前に発生した窃盗事件との見えざる糸を手繰り寄せていく。
1959年/日本/56分
監督:村山新治 脚本:長谷川公之
キャスト:堀雄二、南廣、神田隆、松本克平、須藤健、曽根晴美、山本麟一