ヴァルプルギス王立機巧学院では、四年に一度の魔触の年に、魔術師たちの頂点「魔王」の称号をかけた戦い、通称・夜会が開催される。その夜会に参加するため、赤羽雷真は彼の自動人形である夜々を連れ、はるか極東の地より大英帝国の機巧都市リヴァプールにやってきた。しかし、夜会への参加資格を得られる者は、学院の成績上位者100名のみ。雷真は学力試験で1236人中1235位という成績を取ってしまうが、夜会は実力主義の世界。参加資格を持つ者が持たない者に敗れるようなことがあれば、選考をやり直す必要が出てくる。そこで雷真は、夜会のトップランカーの一人、シャルロット・ブリューに決闘を申し込む。格下からの挑戦に激昂するシャルロットは、彼女の自動人形・シグムントに魔力を注ぎ込む。シグムントその姿を巨大なドラゴンへと変え、雷真と夜々に牙を向くのだが……。