たちこめる濃霧のために、ナルトたちが乗る船は、海上で立ち往生を余儀なくされていた。暇をもてあました一行は、なぜか怪談話で盛り上がるが、お化けや幽霊の話が大嫌いなナルトは、強がってはみるものの怖くてたまらない。そんななか、霧の中から一隻の船が現れる。ナルトはそれが、さきほどの怪談話で聞いた幽霊船ではないかと思いおびえるが、乗っていたのは幽霊ではなく、ヒシャクという名前の少年水夫だった。だが、それなりの大きさの船でありながら、その船にはヒシャク以外の乗組員がひとりもいない。不審に思ったヤマトがその理由をたずねてみると――。