「どうしても訊いておきたいことがあるんだ……ファフナーと俺たち、お前にとってどっちが大切なんだ?」一騎の問いに総士が選んだ答えはファフナーだった。戦いのなかで変わっていく総士、変わっていく島……自分の居場所が無くなっていくような不安、そして自分が昔、負わせてしまった総士の左目のキズから逃げてはいけないという思い……葛藤する一騎の前に現れた狩谷は、彼に島を離れ外界へ出て行くことをほのめかす。その頃、学校では2年生の堂馬広登が、放送室に立てこもるという事件が勃発していた。中学を卒業したら東京に出てスターになる! という夢を描いていた彼は進路指導の面談で、澄美から厳しい現実と夢も希望もない任務を言い渡され、キレてしまったのだ。「オレたちの青春を返せー!」広登の悲痛な訴えがスピーカーから校内に響き渡る。一方、狩谷の言葉に迷っていた一騎は、学校帰りの真矢に会い、夕飯をご馳走になることに。不器用ながらも姉の弓子に大半を手伝ってもらい、手料理を完成させた真矢。そんな彼女に一抹の安堵感を覚える一騎だった。