ジェネシス・ミッションに、アカプスで建造中だったインフィの同型機・アルキオンで参加することになった志麻。だが、ビッグ4や光太に比べ、データ処理のスピードが上がらないことに疲労と苛立ちは募ってゆく。レイラや光太に励まされても、益々自分を追い込んでしまう。一方、地球では、コズミックフラクチャーの脅威に対して、市民の不安が高まりつつあった。ステルヴィアから乗組員や生徒も続々と下船し、間もなく最終防衛ラインに向けて旅立とうという作戦前夜。「作戦終了までお互いパイロットでいよう」と、光太に意地を張ってしまった志麻は、アリサの膝で泣き濡れる。気晴らしにとアリサが点けたテレビには、何と志麻の母・千秋の姿が。志麻が宇宙へ旅立つとき、意地を張って伝えられなかった母の愛、真心……。志麻の頬に、悲しいからじゃない、暖かな涙が伝っていた。