中村幻児−ピンク映画を中心に活躍。72年「悲しき妖精」でデビュー。今までに100本近い作品を監督し、ズームアップ映画賞受賞「濡れた唇・しなやかに熱く」(80年)はその代表作。幻児プロダクション(後、映像塾へ発展)を創設し、多くの若手監督を育成した功績は輝かしい。パセティックな青春ものを得意とし、本作「悶々時代」では、ラストシーンで流れる「青春時代」がアンビバレンスな感じで、且つ、やけに納得いくのが面白い。
1977年/日本/63分
監督:中村幻児
キャスト:小川恵、楠正通、橘雪子、北斗レミカ