武蔵野の面影漂う多摩川の水門に、少女の死体が浮かび上がった、頸部に絞められた跡をはっきりと認めた法医技師は他殺と断定、死亡時刻を前夜八時頃と推定した。本庁、所轄署の刑事が入り混じっての捜査が始まった。被害者の身許を調べる一方、殺人現場を発見する事が急務だった。長田、渡辺、金子、高津四刑事は、所轄署刊事の応援を得て、その第一現場探しに、林、中川刑事は附近一帯の聞き込みに向かった。捜査本部に、解剖の結果がもたらされた。被害者は殺される一時間前に支那ソバを食べており、暴行の痕跡はなかったが、異性との交渉が相当あったことが判明し…。
荒川の湖畔に発見された少女の死体。そこから端を発したこの事件は意外な方向に発展。社会福祉の名に隠れた大人達の醜行が、お馴染み七人の刑事によって暴かれる。
1961年/日本/63分
監督:島津昇一 脚本:長谷川公之
キャスト:堀雄二、千葉真一、新井茂子、今井俊二、花沢徳衛、殿山泰司、須藤健、増田順司、松本克平、神田隆