極道に追われる西澤サクラが逃げ込んだのは、鬼場琴音のブティック。その極道たちを指揮していたのは加藤アザミ、西京連合加藤組組長・加藤修の妻であった。アザミたちからサクラを庇う琴音。そんな彼女もまた、西京連合鬼場組組長・鬼場満の妻であった。また、アザミは、過去に最愛の男・矢島晃司を鬼場に殺された過去があった。遂に、因縁の二人が出会ってしまう。琴音は、組の世話にはならず、自立した女として暮らしていたが、その一方で、姐さんとして若い衆を見守り、突如多額の金の工面に奔走したりと、他の女との関係も絶えない鬼場に振り回されながらも、二人の心は通じ合っていた…。
肌に刻んだのは、愛する覚悟。妻(おんな)から妻(つま)へ…。2005年の最終作から8年、新たな極妻伝説が、いまここに始まる本作のタイトル「妻」は、これまでの「おんな」ではなく、原作通りの「つま」と読み、家田莊子による原作への回帰を目指す。描かれる「極道の妻」たちは、たとえ茨の道をすすむことになろうとも、危険と隣り合わせの男たちと共にある…。極道の男を愛してしまった女たちの悲しき愛の物語。。そして、五代目姐として、君臨するのは黒谷友香。
2013年/日本/91分 R-15
監督:香月秀之 脚本:米村正二
キャスト:黒谷友香、原田夏希、長嶋一茂、今井雅之、小池里奈、大杉漣、石橋蓮司