男はある場所で“ゼリーフィッシュ”と名乗る女と待ち合わせた。見知らぬ者同志、共に死のうとしている。「最後の一日を最高の日にしたい」というゼリーフィッシュに、その男“プルート” は、穏やかに死ねるある特別な方法を試すことを提案する。「血を抜こう」。この男、サイモン・ウィリアムズは高校の生物学教師で、アルツハイマーの母親ヘルガとの二人暮らし。学校では自殺を考える生徒ミナに「死んではいけない」と説得する誠実な教師を演じているが、プライベートの彼は自殺サイトに接触して、血の提供者を探していた。
「Love Letter」「スワロウテイル」など、孤高なる美意識と世界観で観客を魅了する岩井俊二待望の最新作は、映画史上誰も作らなかった吸血鬼映画。岩井監督が原作から脚本・監督・音楽・撮影・編集・プロデュースと一人6役を務めた、まさに“岩井ワールド”が炸裂の最新作!
2011年/アメリカ・カナダ・日本/119分
監督:岩井俊二
キャスト:ケヴィン・ゼガーズ、アデレイド・クレメンス、蒼井優、ケイシャ・キャッスル=ヒューズ、アマンダ・プラマー、トレヴァー・モーガン、クリスティン・クルック、レイチェル・リー・クック