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享保の大飢饉より三年が過ぎた、享保二十年、山陰の因幡藩は落ち着きを取り戻したかのようにみえた。しかし、幕府から遣わされた剣術指南役の松宮十三の動きに不審があることを城代家老の荒木源義に報らされる。荒木は、用人の舟瀬太悟に松宮の動向を探ることを命じる。 因幡藩には、剣術師範の原田大八郎がいた。幼き時に父を亡くした藩士の香川と姉の由紀は、原田に全幅の信頼を寄せていた。原田は師弟関係にある香川の剣術修行の願いを叶える為に奔走する。そんな折、荒木のもとに舟瀬より、松宮から幕府への密書を手に入れたとの報告がある。そこには「因幡藩の内情をすべてさぐった」と記してあった。さらに、幕府より西崎隆峰が使者として因幡藩に来るとの報せがもたらされる。松宮と西崎を対面させれば、因幡藩は改易、取り潰しになる。ついに、荒木は大きな決断に迫られる。そして、原田、舟瀬、香川、由紀にも…。
2013年/日本/102分
監督・脚本:三上康雄
キャスト:平岳大、若林豪、目黒祐樹、中原丈雄、さとう珠緒、栗塚旭、脇崎智史