日本初の国際Aiセンター(Ai=オートプシーイメージング:死亡時画像診断)発足の目玉として導入されたMRI“リヴァイアサン”。顕微鏡レベルの解像度を誇り、まさに現代医療の“怪物”の名にふさわしい巨大な機器は世間から大きな注目を集めていた。国と自治体、東城医大が三位一体で取り組む死因究明システムの一大改革に、東城医大の心療内科医・田口と厚生労働省でAi導入を推進する白鳥が奔走する。?落しとなる大講堂でのシンポジウムまであと10日。そんな中、司法解剖では死因が特定できない前代未聞の密室集団不審死事件が起きる。その中には白鳥のよく知る人物が――。果たしてそれは不幸な事故か、殺人か?時を同じくして、田口のもとに一通の脅迫状が届く。「三の月、東城医大とケルベロスの塔を破壊する」ケルベロスとは、ギリシア神話に登場する三つの頭をもつ冥界の番犬。“死への入り口”――つまり、Aiセンターを意味する。いったい誰が、何の為に?疑惑と謎を抱えながら真相を突き止めようとするバチスタコンビ。Aiセンター始動の日……医学界の根底を大きく揺るがす“最悪な日”が幕をあける。
海堂尊のベストセラー・シリーズを伊藤淳史と仲村トオルのコンビでTVドラマ化し好評を博した医療ミステリー「チーム・バチスタ」シリーズの最終章となる劇場版。日本初となる画期的なAiセンターの発足準備に追われる東城医大を舞台に、同センターを狙う脅迫状事件と、死因不明の集団不審死事件という2つの難事件に挑む田口&白鳥コンビの活躍を描く。共演は松坂桃李、栗山千明、西島秀俊などシリーズ歴代キャストに加え桐谷美玲、生瀬勝久ら新たなゲストが登場。監督はドラマ版の演出を手がけ、本作が映画デビューとなる星野和成。
2014年/日本/127分
監督:星野和成 原作:海堂尊
キャスト:伊藤淳史、仲村トオル、桐谷美玲、松坂桃李、西島秀俊、栗山千明、生瀬勝久