高校生活最後の夏休み、今だ進路が決まらない滝沢明(中田暁良)、大島道夫、小林修の三人は、うだる暑さの中補習を受けるべく教室に集まっていた。そこに担任の産休の為、新しく赴任してきた和泉夏子(古川いおり)が現れる。クールに淡々と代行を務める夏子には生徒との関係に距離を保たなければならない過去があった。一方明は、同級生の松山志穂(大塚れん)をレイプから救う為、暴力事件を起こし主任教師の山下武彦(羽澤愼)に留年の処分を受けていた。ある日偶然に夏子の過去を知った山下は、夏子を脅し、執拗に肉体を弄び凌辱していく。そんな二人の関係を垣間見てしまった明は、混乱しながらも夏子に心惹かれてゆく。そして志穂もまた明への想いに胸を痛めていた。しかしまたしても山下の企みが実行される。山下の経済的な弱みを握る柴田の慰みものとして、夏子があてがわれたのだ。必至で夏子を助け出そうとする明!道夫!修!志穂!…その健気さに心打たれ、やがて夏子の閉ざされた心にもひとすじの光が…
1996年の「新任女教師 美術室の情事」から始まった同シリーズも本作が21作品目となり、2010年の「新任女教師 ひとりぼっちの献身」から5年の時を経ての最新作となる。今回主役の教師夏子を演じるのは2013年の「隣の芝は」を皮切りに「裏麻雀美神列伝 潰し屋レイカ」や「いけない!ルナ先生 」などにいずれも主演、ナチュラルな演技が好評の古川いおり。また、夏子との禁断の愛に奔走する生徒 明には「耳をかく女」で難聴の女性との繊細な恋を演じた中田暁良。その他、明に心を寄せ、かなわぬ思いに身を焦がす志穂役には、ドラマやバラエティーで大活訳の大塚連。監督は、団鬼六原作「鬼の花円」や最新作「リベンジぽルノ」で注目の羽生研司。聖職である女教師の禁断の愛と性を普遍のテーマに、長きに渡って支持され続ける「新任女教師」シリーズがここに復活した!
2014年/日本/78分 R-15
監督:羽生研司
キャスト:古川いおり、中田暁良、大塚れん、橋本雄大、井之浦亮介、羽澤愼、森羅万象