「もう、傍観者でいるのに飽きたんだ」「俺、ちさきのことが好きなんだよね。かなり前から」。突然要にそう告げられたちさきは、その言葉をうまく受け入れられずにいた。そして光やまなかも“ぬくみ雪”の脅威から逃れるための冬眠、海神様に力を取り戻してもらうための「おふねひき」などの準備に追われ、幼馴染のまま、いつまでもいつまでも続くと思っていた彼らの関係は、いつしか大きな変化の時を迎えていた……。冬眠につく日と「おふねひき」が奇しくも同日と決まり、徐々に時間が迫るなか、あかりは皆にひとつの想いを打ち明ける。