醜い野獣と、身も心も美しい娘ベルが織り成すファンタジーの傑作「美女と野獣」。世界中が愛してやまないこの物語は、小説、絵本、アニメーション、映画、ミュージカルと、その形を変え語り継がれてきたが、しかし、そのほとんどの作品の中で、描かれていないことがある。なぜ王子は野獣に身を落としたのか。彼は一体どれほどの罪を犯し、そこにはどんな秘密が隠されているのか?あなたの知らない、切なくも悲しい物語が、いま紐解かれる。
フランスで生まれたこの物語の深淵に挑むのは、気鋭監督クリストフ・ガンズ。1740年に書かれたヴィルヌーヴ夫人の原作小説を元に、野獣の<隠されてきた>過去に光を当てる。美しきヒロイン・ベルにカンヌ国際映画祭史上初の主演女優へのパルム・ドールにも輝いたレア・セドゥ。野獣には『ブラック・スワン』のヴァンサン・カッセル。おとぎ話でありながら、大人をも魅了し続ける傑作が、新しい驚きを息吹に、かくも切なく、かくも豪華に生まれ変わる…。
バラを盗み、命を差し出せと言われた父の身代わりに、野獣の城に囚われた美しい娘ベル。死を覚悟するも、野獣はディナーを共にすること以外、何も強要しない。やがてベルは、野獣の恐ろしい姿の下にある、もう一つの姿に気付き始める。
かつてその城で何があったのか、野獣が犯した罪とは?いま、真実の愛が、隠された秘密を解き明かしていく… 。
2014年/フランス・ドイツ/113分/日本語字幕版
監督:クリストフ・ガンズ
キャスト:ヴァンサン・カッセル、レア・セドゥ、アンドレ・デュソリエ、イボンヌ・カッターフェルト、エドゥアルド・ノリエガ、ミリアム・シャルラン