ある夜、人気のない社殿で九人の若侍が密議していた。城代家老に汚職に関する意見書を提出したが受け入れられず、逆に大目付に諭され鬱憤を貯めていたのだ。そこへ物陰から一人の浪人が現れ、大目付が黒幕であると助言。現状はその通りで浪人は若侍達を手助けする事になり、お家騒動に巻き込まれていく……。
大ヒットした「用心棒」に続き、三船敏郎が再び浪人を熱演、驚異的な二十人斬りを見せる。そして最大の見所はラストの三船と仲代達矢の決闘シーン。長い睨み合いの末、一瞬の居合いで勝負がつく。血が噴水のように噴き上がる演出は、それまでのどの映画にもなかったもので、その後の映画に決定的な影響を与えた。
1962年/日本/96分
監督:黒澤明
キャスト:三船敏郎、仲代達矢、加山雄三、団令子、志村喬、田中邦衛、小林桂樹